What is "GTZ" guitars
"In the biginning"
 ここに紹介するGTZギターは、2003年春、"Guitar Tradersの鷲田直樹"、"Zodiac Worksの松崎淳"と、このプロジェクトのマスター・デザイナー"三ツ井忠"の三人が コラボレートすることでスタートした、カスタムギターの在り方を、エクスペリメンタルに提案するプロジェクトです。

 GTZのデザインを引き受ける"三ツ井忠"は、幸運にも、90年代前半に、トニー・ゼマイティスにギターをオーダーする機会を持つことができ、 オリジナルデザインで3本のギターを作らせました。 その内の一本が有名な、「Zemaitis:Hearts&Soul」です。 小振りでウエストの引き締まったボディは、治具から作らせた独自のシェイプで、パールとメタルでレイアウトしたハートが、 アール・ヌーヴォの上品なテイストを醸し出しています。

 デザイン上の重要なポイントは、インレイとパーツの位置関係でした。 PUの色・大きさ・数と、ハートの位置関係・数、PUリングやテールピースのサイズ・形状ともに、5mmずれてもデザインを台無しにしてしまう、 綱渡り的な緊張感が伝わってきます。 こうした、ディテイルにこだわりつつも、ステージやTV放送でスポットライトを浴びて観られることを前提としたギターのデザインは、 ギブソンがすでに50年代にトライアルしていたエキスプローラーやフライングVなど、 工業デザインから派生したアウトライン強調型のエグザジュレーションとは異なった、歌舞伎衣装や西陣織の美に似た、 「一定のルールの中での、デザインの遊び心」として、多くのバリエーションに発展していけると感じています。

 「Solo,Duo,Triangle」の三部作・12本から成る「Hearts&Soul」、 GTZのエッセンスを凝縮した「Naked」、 そしてデコラティヴにギタリストをドレスアップする「Houte Coulture」の織り成す「美」の世界を、お楽しみ下さい。


鷲田直樹
松崎淳
三ツ井忠